屋根を曲げる



客車の窓は、1輛作れば、数十個の四角い穴を開けるので、かなり慣れるのですが、屋根の曲げに関しては、数をこなす事ができないのと、微妙な曲線が難しく、なかなか思うようにいきません。
何輛作っても同じ曲線に曲げる簡単な方法があれば教えて下さい。

とりあえず、私の行っている方法を紹介します。

窓開け

屋根と側板と一体の真鍮板に窓を開けておきます。
上にあるのは窓枠です。

保護金具の取り付け

窓枠の部分は弱いので、不用意に曲げてしまわないように厚板ではさんでいます。


肩の部分を曲げる

写真ではよくわからないかもしれませんが、まず、側板と屋根板の境界部分を曲げます。
実物の屋根は側板からなめらかに曲がっているのではなく、急に折れ曲がっているのを表現するためです。
曲げには、遠藤機械製の折り曲げ器を使用しています。
ただ、この折り曲げ器の剛性が弱く、押さえ棒の中央部がしなるため、クランプで押さえて使用しています。

次に屋根の曲線開始部分を曲げています。


反対側も同様に曲げます。

屋根中央部を曲げる

折り曲げ器から取り出した状態です。
屋根の中央部はまだ直線のままです。
これまでは折り曲げ器を使えたので、ほぼ均一に曲げることができたのですが、屋根の中央部は、適当な冶具を持っていないので、手で曲げています。
この辺が、勘に頼らず簡単にできるようにならないかと考えているのですが、適当な方法が見つかりません。

曲げが終わったら保護金具を外して完成です。


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森井 義博 (morii yoshihiro)
mory@morii.jp